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受験勉強の想い出 英作文編 [学生時代]

今でも受験勉強を思考訓練の場だと思っている。


相当マニアックに勉強した科目があった。英作文はその中の一つ。英語は社会人となった後を含め、40歳くらいまで勉強した。添削の名門、Z会の東大合格者が絶賛する英作文の名著と言われていた参考書「和文英訳の修業」は手元に置いていた。この参考書は、作文センスを磨かない限り、得点力アップには繋がらないという発想に基づき書かれていた。最初は、この参考書をひたすら読み、パターン認識しつつ暗記することを心がけたが、例文をパターン化して捉え、古風な英語をベースとする文法的こだわりに、飽きてしまった。


英作文は、言語が本来的にそうであるように、暗記で済むものではないはずであり、作文センスを磨く必要性があると考えるに至った。(後年、日本語が世界の言語の中で、最も難解かつ特異的な言語であることを知った。)


そこで、小説の英訳書を探しに書店に行った。行った店は、3条8丁目にあった旭川富貴堂。1回の店舗の真ん中か通路脇だったと思う。5段くらいの、円筒型の各段回転式の書架に日本の有名小説の英文のペーパーバックが、置かれていた。値段は多分680円くらい。(一ドル360円換算)その中から、三島由紀夫の金閣寺と川端康成の雪国を購入、日本語の小説とにらめっこしつつ参考書として活用することにした。


勉強法は、日本語の箇所をまず一頁程度読み、イメージを掴みつつ、英文の頁を一頁分追う感じ。面白い英文表現があれば、その箇所を繰り返し読む。それなりの集中力を維持しないと続かない。


受験テクニックに沿う細かな英訳にこだわらず、作文としての流れを追うことで、苦手意識払拭を目指した。受験テクニック的には、有名参考書でパターン認識することが優等生的取り組みであることは理解していた。が、それでは、将来必要となる場面で語学センスが身につくことはない。


小説の英訳はどうだったかというと、簡単な中学レベルの英単語の組み合わせで、川端や三島の小説を表現した、ドナルド・キーンなど、日本文化を知る外国人の翻訳は見事だった。小説雪国においては、有名な情景描写の箇所についての、英文での的確な表現に私は魅了され、英語ではこう表現するのだと感心、繰り返し読んだ。今でもこれら二冊の英訳書を英作文の参考書だと思っている。


金閣寺.jpg

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