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校庭で猫を抱き上げた想い出 [学生時代]

ある温泉旅館で、私を見てネコが鳴き
昔の出来事をふと想い出した。



それは、学校の文化祭の時に起きた。


校庭で、青い目をした白黒猫が
私とある女の子の間にいた。

猫は私の方に歩み寄り
私を見上げ、さんざん鳴く。


仕方ないので抱き上げ、頭を撫でた。

猫は満足し、おとなしくしている様子。


その女の子は、私の方をじっとみ見ていた。
私は、猫をもといた場所に戻した。


飼い主を知らない猫を抱き上げたのは、この時が最初だった。


猫は女の子の想いを知っていて
私に伝え
数十年が経過した。


その女の子は覚えているだろうか。



The Anita Kerr Singers - The World We Knew (Over And Over)
https://www.youtube.com/watch?v=Oz_hlInpeWA&list=RD8CsjcQ5WTlU&index=4

タグ:文化祭
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あさひかわ街角スケッチ第12集発売開始 [ふるさと]

第12集の内訳はこうなっている。



旭川商工会議所(S12-47)/中村 忠雄
昭和通り1条6丁目付近(H7)/菱谷 良一
東高2代目校舎(S31-H3)/富田 忠征
藤井病院旧診療所(T11-S62)/中野美枝子
七条通中央交番(S30年代頃頃)/菱谷 良一
文化市場(S30年代頃)/米沢 靖子
旭川地方気象台(T5-S35)/菱谷 良一
藤田邸/富田 忠征


七条通り中央交番.jpg



七条通り中央交番がデフォルメされているのが面白い。通りがかりに何度もみたこともあり、交番の中では愛着がわくところだった。小説氷点をテレビドラマで見た人には、宮下22丁目の藤田邸がなつかしいことだろう。

タグ:絵葉書
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龍之湯温泉の由来 [ふるさと]

旭川に一軒、一度行ったら忘れられない温泉がある。
東旭川にその温泉がある。名は龍乃湯温泉。泉質は一度見たら忘れないほどの赤っぽい鉄泉。


この温泉地の敷地は「隼(はやぶさ)特攻隊」隊長として〝軍神〟と呼ばれた加藤建夫の生家の跡地。
それだけではない。この地には、温泉が出るとのお告げを夢で見、開業するに至ったのだそうだ。


温泉が出るという龍神のお告げを発端にした温泉
https://ryujin.metasato.com/ryujin/131_asahikawa_ryuunoyu/ryujinDetail.html


龍之湯温泉.jpg

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別れのランチ Part2 [壮年期]

寿退職することになった女子社員を昼食に誘って御馳走したことが何度かあった。


二回目に選んだ女の子は、議員の娘さん。容姿的には美貌の部類に入る。が、議員の娘さんと聞いて交際を申し込む、度胸ある男は会社には少なく、婚期を逃しそうな状況にあった。

性格的にはプライドの強さと一途さが同居していた。彼女は、父の選挙に際して、長期休暇を取り、ウグイス嬢をやっていた。そのせいか、日焼けしにくい厚化粧がうまかった。


趣味は、ゴルフ。タバコも吸う。身に付けていたものはブランド高級品だらけ。いわゆるオヤジギャルタイプ。


職場で、この女性と数年間、毎日顔を合わせた。当時、彼女は会社の先輩と交際していたという噂があり、当人たちも乗り気となった時期があったようだったが、彼女の方で今一つ気が進まなかったようだった。


やがて、私は転勤、別の職場にて、彼女が、お父さんの部下と婚約したことを知った。
それまで彼女と二人きりで一度も会食したことはなかったが、最後の晩餐のつもりで、レストランでの昼食に誘った。毎日顔を合わせた数年間あり、互いに気心が知れていると思っていたからだ。


彼女の話しぶりから、彼女なりに、結婚相手に満足しているように見えた。私は、心の中に何か引っかかることがあることに気づいていたが、そのことにはずっとふれず、彼女も敢えて多くは語らず、彼女の結婚を祝い、その昔の職場の楽しい想い出話をして別れた。


それから数年後、偶然、Wikipediaにて、彼女が由緒ある豪族の末裔であることを知った。
彼女のプライドの強さ、一途さの根源を初めて知った。


「血が騒ぐ」という言葉どおり、彼女の父が紹介し彼女を射止めた男は、彼女にとって「血が騒ぐ」相手だったはずである。今頃は、やり手官僚の奥方として、マイク片手にどこかの候補の街宣車に乗り込んでおられるはずである。

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受験勉強の想い出 英作文編 [学生時代]

今でも受験勉強を思考訓練の場だと思っている。


相当マニアックに勉強した科目があった。英作文はその中の一つ。英語は社会人となった後を含め、40歳くらいまで勉強した。添削の名門、Z会の東大合格者が絶賛する英作文の名著と言われていた参考書「和文英訳の修業」は手元に置いていた。この参考書は、作文センスを磨かない限り、得点力アップには繋がらないという発想に基づき書かれていた。最初は、この参考書をひたすら読み、パターン認識しつつ暗記することを心がけたが、例文をパターン化して捉え、古風な英語をベースとする文法的こだわりに、飽きてしまった。


英作文は、言語が本来的にそうであるように、暗記で済むものではないはずであり、作文センスを磨く必要性があると考えるに至った。(後年、日本語が世界の言語の中で、最も難解かつ特異的な言語であることを知った。)


そこで、小説の英訳書を探しに書店に行った。行った店は、3条8丁目にあった旭川富貴堂。1回の店舗の真ん中か通路脇だったと思う。5段くらいの、円筒型の各段回転式の書架に日本の有名小説の英文のペーパーバックが、置かれていた。値段は多分680円くらい。(一ドル360円換算)その中から、三島由紀夫の金閣寺と川端康成の雪国を購入、日本語の小説とにらめっこしつつ参考書として活用することにした。


勉強法は、日本語の箇所をまず一頁程度読み、イメージを掴みつつ、英文の頁を一頁分追う感じ。面白い英文表現があれば、その箇所を繰り返し読む。それなりの集中力を維持しないと続かない。


受験テクニックに沿う細かな英訳にこだわらず、作文としての流れを追うことで、苦手意識払拭を目指した。受験テクニック的には、有名参考書でパターン認識することが優等生的取り組みであることは理解していた。が、それでは、将来必要となる場面で語学センスが身につくことはない。


小説の英訳はどうだったかというと、簡単な中学レベルの英単語の組み合わせで、川端や三島の小説を表現した、ドナルド・キーンなど、日本文化を知る外国人の翻訳は見事だった。小説雪国においては、有名な情景描写の箇所についての、英文での的確な表現に私は魅了され、英語ではこう表現するのだと感心、繰り返し読んだ。今でもこれら二冊の英訳書を英作文の参考書だと思っている。


金閣寺.jpg

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