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幸福の糸を紡ぐ人 [詩]

好きになった人が結婚相手にふさわしいか
ふと考えることがあった。

私は、何人かの女性を好きにはなったものの
結婚してうまくいくと思えた人は僅かだった。

その理由の大半が自分にあった。
ちょっとしたことなのだが、
無理して乗り越えるのが
ある女性とのことがきっかけで
面倒になってしまった。

たとえば、ある好印象の女性がいたとして
やがて
とげとげしいものの言い方、
仲間内で自慢げに話す癖などから
寄り付きにくくなる女性がいる。

容姿的には、嫌いではないのだが
私は
その人に
幸福を紡ぐ心を見いだせなくなった。

悲しいことだが
時が経てばたつほど
頑張ろうという気がなくなってしまうのだ。

確かに、
この人だと決めていた時期はあった。
相手もそう思っていた。
何気ない素振りからそうわかるのだ。

しかし
再会後も
その昔と同様、振り回す癖は治らず
ついに、心が折れてしまった。

その人とは幸福の糸を紡ぐことは
永遠に無理であると


春の日の午後の想い出 [詩]

ある春の日の午後
百メールほど先を歩いていた人に
遠い昔に見た
シルエットを見つけた

私は、その姿を追いかけた

その人は信号機の所で左に曲がり
かなりの速足で駅に向かった

駅の区画に入ったところで
ゆったりした歩きぶりに変わった

後ろ姿
上半身の姿勢
腕の振り
視線
歩幅
スカートの丈
から
忘れ得ぬ人であることを確信した

私は、その昔したように
追い越し
その人が
券売機で特急券を買い
汽車に乗るのを見送った

そして想い出が一つ残った


登下校の想い出 [詩]

初冬のある日
あの通りを歩いた

その通りは
幼いときは母に手を引かれ
歩んだ道だった

高校時代になって
その通りを歩き
なぜか気持ちの安らぎを覚えたのは
そのせいだった

その通りを過ぎたところ、右手信号の向こう側に警察署が見えた
左には税務署があった

遥か数十年前の
雪降る朝
私はあの信号で待たされ
何度も遅刻しそうになった

すると
通り左の方から
紺色の学生鞄を右手に下げ
首をやや右に傾げ
コバルトブルーのコートを着た
人が歩いていった

信号のところで交差点を眺め
一瞬何かを確認し
右に曲がっていった

そんな冬が3年間続いた

私は交差点に立つ自分を見つけた
信号が変わり
歩き出す自分が見えた

私は自分を追いかけた……


霧の中 ヘルマン・ヘッセ   [詩]

学生時代、図書館で何気なく読んだ詩集の中で、はっとした詩を一つ紹介させていただく。

夜明け前、誰もいない霧の中を
山の中、霧で視界が遮られている中を
歩いている時に

ふと想い出す、詩である。

不思議だ。霧の中の野道を歩くことは
生きるとは、かように孤独であり
誰も他の人を知らない。
みんなひとりぼっちだ。

それでも人は霧の中を
僅かな希望や絆を手繰りよせるように
歩き続けるのだ

 http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/58416094.html

『霧の中』  
 
ヘルマン・ヘッセ詩

 (高橋健二訳)   

 不思議だ、霧の中を歩くのは!
 どの茂みも石も孤独だ、
 どの木にも他の木は見えない。
 みんなひとりぽっちだ。
 私の生活がまだ明るかったころ、
 私にとって世界は友だちにあふれていた。
 いま、霧がおりると、
 だれももう見えない。

 ほんとうに、自分をすべてのものから
 逆らいようもなく、そっとへだてる
 暗さを知らないものは、
 賢くはないのだ。

 不思議だ、霧の中を歩くのは!
 人生(いきる)とは孤独であることだ。
 だれも他の人を知らない。
 みんなひとりぽっちだ。

この詩にぴったりマッチする曲がある。
人それぞれの好みかもしれないが、私は、この曲を聞いていると
ヘルマン・ヘッセの詩を読んでいるような気になるのだ。

Crosby, Stills & Nash - Lady Of The Island


沖縄の新星詩人 『平和の詞』"みるく世がやゆら" [詩]

平成27年6月23日 沖縄 慰霊の日 『平和の詞』"みるく世がやゆら"

https://www.youtube.com/watch?v=xSpU5Nq0OpQ

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