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大雪山の想い出 [ふるさと]

遠く旭川市内から眺めていただけで
どんな風景が
そこに広がっているのか
知らなかった


とある写真集をみて
自分が歩き
眺めたよりは
季節によっては
時間帯によっては
見る気分によっては
素晴らしい自然が
そこに残されていることを知った


旭川で生まれ
育ったのに
そのことを
私は
まったく知らずにいたのだ



大雪山 四季の彩り―市根井孝悦写真集

大雪山.jpg


タグ:自然 山並み
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図書館の想い出 [ふるさと]

図書館の想い出、実は二種類ある

高校時代、自宅が暑苦しく、夏休みの自主研究のつもりで閲覧室で勉強した時代の想い出。
当時の図書館は、隣に公会堂があり、狭く、暗く、じめじめした印象があった。
蔵書は少なかった。当時、図書館の閲覧室で勉強していた高校生は、数えるほどしかいなかった。


今は違う。閲覧室は高校生に占領されている。
が、図書館を出た直後、自転車に乗る彼らの姿は、一様に、明るく楽しそうで、通りがかった私までもが楽しくなう。

その図書館の建屋、公園側からも入室できる構造となり、昔の数倍の床面積に増築、巨大な体育館にいるようだ。


図書館.jpg


書架も椅子も、モダンデザインのものに更新され、新刊書も増えたが、それでも蔵書的には寂しい気がしており、立ち寄りついでに献本するようにしている。

詩集を読んだ想い出 [詩]

詩集を読んだ想い出


それは
誰にでもあることで
私にも起こるべくして起きた


生まれて初めての
挫折を味わい
私は
戸惑った


唯一、自分にできたこと
それは
時が過ぎるのを待ち
時が来るまでの間
詩集を読むことだった


あるときは図書館
あるときは喫茶店

詩集を読んだ


それから
幾度となく
春が訪れ
花が咲き
木の葉は色づき
冬の夜空にオリオンは瞬いた


詩の中にあった青春

それは今
書棚の奥で
長い眠りから醒めようとしている

タグ:青春 詩集
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嵯峨信之  小さな灯 [詩]

私の好きな詩人、嵯峨信之の詩を一つ紹介させていただく。

「小さな灯」という詩である。


一人一人の人生は
出会いの中で育まれ、向かい合い
肩を並べて歩んでいるように見えても
いずれは
離れ離れとなり
遠い光になって、消えていく

嵯峨信之得意のモチーフである。

人生は孤独に始まり孤独に終わる
そんな孤独の輪廻を描いている


が、その一つ一つの孤独にも
ぬくもりや微笑みの痕跡がある
と詩人は言いたいのであろう。


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小さな灯


人間というものは
なにか過ぎさつていくものではないか
対いあつていても
刻々に離れていることが感じられる

眼をつむると
遠い星のひかりのようになつかしい

その言葉も その微笑も
なぜかはるかな彼方からくる
二人は肩をならべて歩いている

だが明日はもうどちらかがこの世にいない

だれもかれも孤独のなかから出てきて
ひと知れず孤独のなかへ帰ってゆく

また一つ小さな灯が消えた

それをいま誰も知らない

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