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春の日の午後の想い出 [詩]

ある春の日の午後
百メールほど先を歩いていた人に
遠い昔に見た
シルエットを見つけた

私は、その姿を追いかけた

その人は信号機の所で左に曲がり
かなりの速足で駅に向かった

駅の区画に入ったところで
ゆったりした歩きぶりに変わった

後ろ姿
上半身の姿勢
腕の振り
視線
歩幅
スカートの丈
から
忘れ得ぬ人であることを確信した

私は、その昔したように
追い越し
その人が
券売機で特急券を買い
汽車に乗るのを見送った

そして想い出が一つ残った


芙美子ちゃんの想い出 [壮年期]

芙美子ちゃんと、一度だけデートしたことがある。
二人とも同じ年に卒業、まったく別の業界で働き一度も会ったこともない。
連絡をとったこともない。

ある人の紹介で、最近その消息を知り
今も同じ苗字で
とある業界の営業の第一線で働いていることを知った。

律儀でくよくよせず
さっぱりした性格が好感を持たれ
最初の職場にいたところをヘッドハンテイングされたようだった。

そんな私は一時期
芙美子ちゃんとなら
なんとなくうまく行きそうな気がした。
だから、デートに誘った。
芙美子ちゃんの方もそう思ったことを覚えていたようで
誰にも教えないはずの電話番号を私に知らせてきた。

案の上
電話は10分で終わるところ1時間続いた。
切ろうとすると話を繋がれ
何度も話が続いてしまい
切るに切れなくなってしまった。

そんな芙実子ちゃんは
退職後は里帰りするそうである。

私と芙実子ちゃんは、縁はなかったが
あの芙実子ちゃんなら
老いても良縁があるような気がして
数十年ぶりとなる
電話を
切った。


タグ:電話 話題

優子ちゃんの想い出 [学生時代]

優子ちゃんとは、最も落ち込んでいた時期に出会った。
何をやってもうまくいかない
自暴自棄になりそうな時代だった。

優子ちゃんはちゃっかりした子だった。
講義を受講しているはずなのに
同級生のノートで間に合わせ
たくさんの単位を受講し進級した。
私は借りたノートで間に合わせる気がせず、半分眠りながら聞いていた。

また、優子ちゃんは活発な女の子で
運動部に所属していたと思ったら
ファーストフード店でアルバイトし
しまいには、キャバクラみたいな所で稼いでいた。

実家は貧乏ではないはずなのに
不思議な女の子だった。

容姿は、ハーフのタレントそっくり
みんなの注目の的だった。

あるとき
別の女の子から優子ちゃんとの交際をすすめられた。
互いの気持ちを知っていたようだった。


が、気持ちの整理が付かない私は
答を見い出せなかった。
うまく行く気がしなかったのだ。

それから数十年経ち
偶然連絡がとれたので
話してみた。

今はバレエに熱中しているそうだ。
昔と変わらず、若さを維持しているのだろうと直感した。
その昔のことを告げようとしたが
何も言わず電話を切った。


タグ:バレエ

銀行の想い出 [学生時代]

銀行はATMでお金を出し入れするに過ぎない場所だが、この場所にもちょっとした想い出がある。

銀行.jpg

高校の卒業式が終わり、街の本屋に買い物に行った折、
降りたバス停近くの横断歩道で私は信号が変わるのを待っていた。

ほどなく、歩行者信号は青になった。
私は歩き始め、向こうから誰か歩いていることに気がついた。

それは、長い髪、ハイヒールを履き、トレンチコート姿の私と同じ年齢と思われる女性だった。

眼は涼しげで、色白、私は足を止めそうになった。

あれから数十年の月日が流れ、今がある。

縁がないというのはこういうことの繰り返しなのだろう。


「孤独のグルメ 旭川出張編」元旦放送 [ふるさと]

元旦に人気ドラマ「孤独のグルメ、旭川出張編」が放送された。

どの店が、紹介されるのかと思ったら、3・6のはずれの店が1軒、5条買い物公園脇の店が1軒紹介された。

私は、どちらの店も知らなかった。ただ、どちらも人情味溢れる、いい店だった。

ああいう店が今もあることに正直驚いた、

旭川といえば、全国的には、冬の寒さだけで有名になってしまったところがある。
ご覧になっておられない方は、是非一聴いただきたい。

孤独のグルメ お正月スペシャル~真冬の北海道・旭川出張編 2016/1/1
https://www.youtube.com/watch?v=WizPZQpGe7A

孤独のグルメ お正月スペシャル 真冬の北海道・旭川出張編 01月01日
https://www.youtube.com/watch?v=lTxE0kakkdU

孤独のグルメ お正月スペシャル 真冬の北海道・旭川出張編 01月01日
https://www.youtube.com/watch?v=lTxE0kakkdU