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「ミラボー橋」 アポリネール [詩]

海外旅行した際、夕方6時頃に、ホテルの部屋にて教会の鐘の音を聞き、ほっとしたことが何度かある。
そんな時、窓から教会の伽藍を眺めつつ、堀口大学訳の名詩「ミラボー橋」を思い出す。

「日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日は流れ わたしは残る」の箇所は、時、悔恨、喜びも悲しみをも超越している。
想い出を胸にしまい、ゆっくりと時の流れの中に生き、夕暮れに佇む、年老いていく自分を見ているようである。


「ミラボー橋」  アポリネール


ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

手に手をつなぎ顔と顔を向け合はう
かうしていると 
われ等の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

流れる水のように恋もまた死んでいく
恋もまた死んでゆく
生命ばかりが長く
希望ばかりが大きい
                                    

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

日が去り、月がゆき
過ぎた時も
昔の恋も 二度とまた帰って来ない
ミラボーー橋の下をセーヌ河が流れる
 
日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

他の翻訳者による訳詞は下記参照
http://blog.goo.ne.jp/0390_2006/e/00f0f1bb39c27e5d0c4b1604fd3b0d96

 


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コメント 5

根保孝栄・石塚邦男

アポリネールの失恋の詩ですね。
若い頃は身につまされましたね。

鐘よなれ 日も暮れよ・・
by 根保孝栄・石塚邦男 (2014-07-23 19:01) 

北国の住人

堀口大学の訳は素晴らしいと思います。
by 北国の住人 (2014-07-25 08:14) 

北国の住人

いつ読んでもいい詩だと思います。 ローランサンは、透明感ある水彩画風の絵を書く画家でした。
by 北国の住人 (2015-01-25 19:21) 

根保孝栄・石塚邦男

アポリネールとローランサンの恋は伝説ですね。
彼女はなぜアポリネールを振ったのか・・。
その原因はアポリネールにあったのだが・・。
by 根保孝栄・石塚邦男 (2015-04-04 20:55) 

北国の住人

この詩がお好きなようですね
by 北国の住人 (2015-04-07 03:23) 

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